お客様インタビュー
図書室のある家 Kさま邸
たくさんの蔵書が収まる
本棚をオーダーしました。
北海道帝国大学の教授が建てた
<旧小熊邸>がモデルです。
ご主人:この家を建てるとき、モデルとしたのが「旧小熊邸(※)」です。北海道帝国大学、いまの北海道大学の小熊捍(まもる)教授の自宅で、札幌に現存しています。たまたまJR北海道の車内誌で見て、とても気に入りました。ろいず珈琲館が営業していたころ、家族みんなでコーヒーを飲みに行きました。建物も館内も雰囲気がよかったです。
奥さま:旧小熊邸のような外壁が板張りの家は、インターデコハウスでは珍しいみたいですね。当時は七飯町に一軒あって、そこを見学しました。
ご主人:うちの外壁はグリーンだけれど、そこのお宅は板材そのままの色。それでも、完成イメージはつかめました。
ご主人:和室の壁紙にウィリアム・モリスを使ったりしてね。
奥さま:ウィリアム・モリスは、アンティキテ(家具・照明・インテリア雑貨とカフェの店)に生地があって、リビングのカーテンとクッションはこれだと思っていました。でも、それだけでは物足りないのではないかと、リビングの壁の一部もウィリアム・モリスにしたほうがいいと薦められたのです。結局、和室と寝室の壁紙にも使いましたね。
※旧小熊邸/建築家フランク・ロイド・ライトの弟子である田上義也の代表作。藻岩山の麓に移築され、1998年から2017年まで、「ろいず珈琲館 旧小熊邸」として使用されていた。
オーダーしたのは、
蔵書が全て収納できる本棚。
ご主人:家を建てるなら、旧小熊邸のような家にしたいと考えていました。でも、細々とオーダーしたわけではありません。「蔵書が収納できる本棚がほしい」というようなざっくりした希望をお伝えしただけです。
奥さま:私たちがまるで想像しなかった提案をしてくれましたね。
ご主人:本の重さに耐えられるように棚板の厚さを3㎝にするとか、上段の本を取るための梯子を3台にするとか、窓からの光の入り方とか、こまやかなところまで考えられています。
奥さま:書斎とピアノスペースをゆるやかに仕切っている壁は、石を積み上げたような質感です。これは、主人の専門である地質学の書籍や植物の化石などを見て、壁の素材や形を考えて、飾り棚としても使えるように設計してくれました。天井も特徴的ですよね。
ご主人:木製の本棚に合わせて羽目板になっています。大工さんの話では、珍しい張り方で組むのがなかなか難しいとのことでしたよ。
本屋さんに行く途中で、
たまたまオープンハウスに。
奥さま:ビアスを知ったのは偶然です。家族で本屋さんに行く途中で、インターデコハウスのオープンハウスを開催しているのを見かけて、立ち寄りました。当時は息子が生まれたばかり、娘は中学生。その娘が、インターデコハウスを気に入って「ここに住みたい」と言い出したのです。
ご主人:自分の家を持つなら、旧小熊邸のような家、広い庭のある家がいいとは思っていましたが…
奥さま:まだ具体的な話ではなかったですね。そろそろ持ち家がほしいと漠然と思っていた程度でした。しかも、私は屋上テラスのあるマンションがいいと思っていたくらいです。
ご主人:結果的には家を建てることにしましたが、土地がなかなか見つかりませんでしたね。この土地はビアスの紹介です。一目で気に入りました。94坪あるので、庭を広く取れるなと。しかも、裏手は緑園通。春は桜並木、夏は新緑、秋は紅葉が楽しめます。
奥さま:殺風景だった庭も、この10年で草花や木々が育って華やかになりました。シンボルツリーとして植えたアンズの木もすっかり大きくなって。この庭がよく見えるようにと、窓を大きくしています。
希望を伝えたとき、「できない」と言われたことは一度もなかったです。
ご主人:最初の提案では、書斎とキッチンの位置がいまとは逆になっていました。それだけは変更してもらったね。
奥さま:お日さまの動きと合う生活がしたかったのです。朝日が差し込むダイニングで朝ごはんを食べる、昼間は自然光の入るリビングで過ごす…という暮らしが理想でした。いまの部屋の並びは、まさに思い描いたとおりです。
ご主人:キッチン・ダイニング・リビングの一体化も希望していたよね。
奥さま:部屋として仕切らないことで、どこにいても家族のつながりを感じられるようにしたいと考えていました。希望を伝えたとき、ビアスは一度も「できない」と言わなかったです。しかも、希望を希望のままではなく、それを取り入れて何倍もよくアレンジした提案ばかりでした。家を建てるプロだからこその知識をもとにさまざまなアドバイスをくれましたね。