第2話:住むところの目のつけどころ
〜 良い土地、悪い土地…どうやって見分けるの!!? 〜
ついに新幹線がやってきた函館。あちこちに歴史ある建物が残る函館。
新しいものと古いものが交わる、このまちに、迷える家族が暮らしている。
五稜郭公園って、久しぶりに来たけど、やっぱり混んでるなあ。
桜の季節は、特に混むわよねえ。家の近くに公園があるって、いいね。
いいけど、このあたりの土地は高くて手が出ない...。
ねえ、このまえ、青島所長が言っていたわよね。どこに住みたいか、住みたい場所を考えなさいって。それこそ資金のこともあるし、なにを基準に考えていけばいいのかしら...。
うーん、寄ってみる?
ようこそ、「おうちラボ」へ!
こんにちは〜。
カフェメニューもありますが、家づくりのヒントもありますよ。
はい! 今日は住みたい場所の考え方を教えていただきたくて。
では、良い土地と悪い土地の話をしましょう。
良い土地、悪い土地?
...土壌が豊かとか、すぐ水に浸かるとか、そういう??
農業では、だいじかもしれませんね。家づくりの場合は、ちょっと違うんですね。
いま人気があるのは、分譲地です。なぜかわかりますか?
うーん...みんなが買うから??
ある意味、正解です。同じくらいの世代で、同じくらいの年頃の子どもを持つ人たちが集まってきますからね。それがいいという人たちもいますね。
町並みがきれいだから?
それもありますね。整形地といって、きれいな四角に区画されていますから。でこぼこのない平坦地であることが多いですね。
ライフラインが整備されているというのも人気の理由です。
デメリットがあるとすると?
分譲地って、たいてい街から離れている気がします。
いままで住宅地ではなかった場所を切り開いているので、郊外にあることが多いですね。
町並みがきれいな反面、なんとなく、つくられた町っていう印象も。
良さと悪さが紙一重のこともありますね。
そういえば、知り合いは、高圧線が近くて失敗したと言っていました。
そういうこともあるでしょうね。
同じ分譲地のなかでも、日当たりの違いで、価格に差が出ることもありますよ。
では、分譲地のほかに、どんな土地があるでしょうか?
もともとの住宅地にある空き地、みたいな。
そうですね。住宅地のなかにスポット的にある土地ですね。
分譲地であげたメリットはないけれど、立地の良さでは軍配があがるでしょうね。
その分、高そう...。
そう思うでしょう? 坪単価は、分譲地に比べると高いです。
でも、土地が小さいことが多いので、相対的に安いこともあります。郊外に行けば行くほど、坪単価は安くなりますが、土地は広くなる。
坪単価15万円で40坪の土地と、坪単価7万円で80坪の土地だと、金額的にそれほど変わらなくなるわけです。
なるほど! 坪単価だけ見てもダメなんですね。
そうです、そうです。80坪の広さが必要ならいいんですよ。
でも、そこまで広い土地はいらないかもしれませんね。
坪単価だけを見ていては、本当に自分たちにふさわしい土地を見逃す可能性があるわけです。
家づくりに関する良い土地、悪い土地というのは、絶対的な基準があるわけではなくて、自分たちにとっての譲れない条件で判断することがだいじです。
青島所長のワンポイント講座
家づくりには、良い土地と悪い土地を見極めることがだいじ。
題して「住むところの目のつけどころ」。
①分譲地とそれ以外の土地のメリット・デメリット
②坪単価と必要な土地の広さのバランス
譲れない条件を念頭に置きながら、①と②を考えて土地を選ぶこと。