住宅ローンの金利の3タイプについて
経理の堀井です。マイホームは多くの人にとって一生で一番高い買い物であり、住宅ローンは一生で一番大きな借金です。住宅ローンを借りるときに必要な基礎知識として金利のタイプについてお話したいと思います。
住宅ローンの金利タイプは主に「全期間固定金利型」、「変動金利型」、「固定金利期間選択型」という3タイプがあり、それぞれの特徴を知って上手に利用していただきたいと思います。
全期間固定金利型
返済期間中の金利がずっと固定され、返済額も変わらないタイプです。代表的な商品が住宅金融支援機構の「フラット35」です。将来の金利動向の影響を受けず、返済額も一定なので、安心感があります。また市中金利が上がっても返済額は変わらないため、家計管理はしやすいのが魅力。ただし、金利は変動金利型や固定金利期間選択型よりも高めで、当然に当面の返済額も高めになる傾向にあります。
変動金利型
金利の低さで現在(2018年)人気が高いのが変動金利型です。変動金利といっても金利が毎月見直されるわけはなく、見直しは半年ごとです。住宅ローン利用者の生活への影響を考慮して金利が変わっても返済額は5年間変わりません。ただし金利があがると返済額のうち元金に充当する額が減っていくことには注意が必要です。6年目に返済額が見直されますが金利が上がっても返済額は最大1.25倍までしか変動しないというルールがあります。
変動金利の基準金利は短期プライムレートに連動して見直されるため、A銀行の変動金利があがってB銀行の変動金利が下がるということは考えにくいのが現実です。
現在は変動金利といっても8年以上、基準金利は変わっていない(2018年現在)おらず、低金利で借りることができるため現時点ではもっとも魅力的な金利タイプといえます。ただし、金利が急上昇した場合には返済金額の内訳のうち利息分がどんどん増えて元金が減らないというデメリットも認識しておきましょう。どの銀行でも固定金利期間選択型への変更はいつでもできます。
固定金利期間選択型
3年、5年、10年など一定期間は金利が変わらないタイプ。ベースとなる商品は変動金利型で、特約を付けて固定金利期間を設定しているため、固定金利期間の終了後に何も手続をしなければ変動金利型に戻ります。固定金利期間終了後にまた特約をつければ所定の固定金利期間を設定できますが、その時点の金利が適用されます。変動金利型よりも金利はやや高めになります。
最後に
「全期間固定金利型」、「変動金利型」、「固定金利期間選択型」それぞれの金利タイプにメリット、デメリットがあり、お客様の借り入れ金額、借り入れ期間、ライフスタイルに合わせた返済額の設定によってどのタイプを選ぶべきかが変わってきます。また、現在、多くの方が選択している変動金利タイプを選ぶ場合はリスク回避のために定期的に金利の状況をチェックしておくことが必要です。ビアスワークスではお引渡し後も住宅ローンの見直し、借り換えのサポートをしています。いつでもご遠慮なくご相談ください。