痛みにつよい。
「痛かったら、手をあげてくださいねー」
歯医者さんで言われました。
小学校1年生のとき。
痛かったので、手をあげました。
先生、 「今のほんとに痛かったかなぁ?」
と。
このときで、ワタシの痛みのラインが引かれました。
子供ながらに思いました。
この程度では、痛いと言ってはいけないんだ。
と。
痛み止めを飲むことが、負けな気がして飲めないのは、 この歯医者さんのおかげです。
ありがとう。(?)
なので、陣痛が来た時も、 こんなもんじゃないはず! と、かなりひとりで耐えました。
相当ひどい痛みで、やっと、
「痛いんだけど・・・」
と母に訴えたとき、 ふーん。 と言って、おにぎりを作り始めました。
病院に持っていく用の。
あー、やっぱり、陣痛ってこんなもんじゃないんだー と思いました。
いや、違いました。
ワタシが痛みに耐えすぎで、平気そうな顔をしていたので、母はのんきにおにぎり作りをはじめてしまっただけでした。
おにぎりを作り終えた母が、ワタシの様子を見に来ました。
あらっ!!!!おとーさん!!!たいへん!!
焦っておりました。
痛みに強い子なのをやっと思い出し、そんな子が尋常じゃない表情をしていたので。
ワタシ、陣痛に間隔なんてなく、例外の、間隔のないタイプだったので、痛みが止むことなくひたすら痛かったのです。
病院では、間もなく産んでしまいました。
いまだにわかりません。
どの程度で、どのタイミングで痛みを伝えるか。
いつもうっかり我慢してしまいます。