不動産屋のおもしろ話 第六話
3月も後半。
啄木公園で有名な大森浜ではサクラマスが釣れ、ヒラメも釣れだしたとか。
しかし不動産屋である以上、一年で一番忙しいこの季節、春のイベントに無縁なのは宿命でもあります。
今回はそんな魚好き不動産屋の夜の調査報告です。
今回もあまり(全く)仕事につながらないので、上司の皆様はブラウザをこのままそっと閉じましょう。
成増
突然ですが、懐かしの「あるないクイズ」。
・アダムにあって、イブにはない
・ボーイにあって、マンにない
・チャールズにあって、デュランにはない
この時点でわかる人はマニアです。
そこでヒント、
「ある側」は別の言い方もあります。
- アダム → アルファ(A)
- ボーイ → ブラボー(B)
- チャールズ → チャーリー(C)
はい、無線通信などでよく使われているアルファベットの伝え方ですね。
ちなみにアメリカでは、前者(アダム~)が警察で主に利用されており、人を指す言葉が多く使われている。
後者(アルファ~)は軍隊で利用されておりユーモアがあるものが多い。
たとえば、「PとG」の二つの文字を伝えるのに警察だと「ポール・ジョージ」とビートルズみたいでちょっと格好良いが、軍隊だと「パパ・ゴルフ」となり、一人公園で遊ぶ男の子のぼやきみたいだ。
軍服を着たごつい人が、「パパ、ゴルフ」とか真顔で言っているのはちょっとかわいい。
言葉ひとつ、文字ひとつ、同じ目的や事柄を示しているつもりでも、字や響きが変わるとイメージが大きく変わるもので、日本語になるとさらに奥が深くなる。
「魚」という言葉の語源が「酒」から生まれた「酒菜」だということを初めて聞いた時はとても感動した(諸説あります)。酒を美味しくいただく為、魚の語源が生まれているなんて( ゚Д゚)。
そこで「魚」は「肴」か「酒菜」なのかを検証すべく、スタッフを連れて夜の現地調査に向かう。
ビール(発泡酒)飲み放題!90分1200円!
・・なんかちょっと違う気もするが、とりあえず発泡酒とイナダのお刺身をオーダー。
しばらくして若い店員があわてて戻ってきた。
「す、すいません!ご注文のイナダが切れてて、ブリになりますがよろしかったですか?」
「なに?店で出世したのか!?」と突っ込みたかったが、厨房で言われてわからずそのまま伝えにきたのだろう、本気で違う魚になってごめんなさい風に焦っている。
筆者も魚も歳を重ねれば脂が乗るし、イナダがブリになるのは自然の摂理なので快諾。何せ寒ブリだ。
あと、「宜しいでしょうか?」な。
釣り好きな我がスタッフ達のこと、話題は自然に魚の話になる。
サザエさんの登場人物に「イナくん」や「フッコさん」がいなくてよかったと思う。
タイコ「サザエさん聞いた?部下のフッコさん、スズキに出世したらしいわよー。」
サザエ「うらやましいわあ。うちはさっぱりよ。」
なんてなりかねない。
ちなみにマス(オ)は一生出世しない。
話が盛りあがってきたところで、さっきの店員が元気一杯にやってきた。
「こちらがおビールになります!」
いや、それはならないでしょ。