不動産屋のおもしろ話 第十一話
正しい表示とは
20年程昔、札幌の大手スーパー〇友で起こった牛肉偽装事件を覚えているだろうか。
偽装した事以上に事件になったのが、購入代金の返金時にレシートを不要とした為、牛肉を購入していない人までが殺到し大混乱になったという。
結果、売り上げに対して返金が数倍にも膨れあがり、締め切ろうとする警備員に対してつかみかかる輩まで出たという始末。
もちろん偽装は良くないが、ここで返金方法を問うよりも不祥事を素直に認め、会社として性善説に基づいたやり方でお客様に対してのお詫びを示したことを私は評価したい。
暴力団が紛れていたとはいえ、結果的にお店の反省と誠意につけこんだことになったのが、同じ札幌市民としてとてもどんよりした気持ちになったのを今でもよく覚えている。
ちなみに私も当時近くに住んでいたが、残念ながら牛肉は買っていませんでした。
食品表示法や食品成分表という法律があるように、購入前に中身がきちんとわかるのは良い事だと思う。
この仕組み、他の業界でも採用してみてはいかがだろうか。
例えば本屋。
なにせ読みたい本を探すための本まで売っている難解なこのご時世。
長距離移動で暇つぶしに小説を買ったはいいが、つまらなすぎてなお退屈になるとか、話題の本を買ってはみたが趣味に合わずお蔵入りするとか、読書好きなら誰でも経験がある事と思う。
そこで有名なSF映画の原作小説を独断で成分分析してみた。
小説:ジュラシックパーク 成分表
・未来の科学技術30%
・白亜紀恐竜 20%
・自然の摂理 15%
・暴力表現 12%
・人間のエゴ 12%
・家族愛 8%
・ジュラ紀恐竜 3%
これを見ると親は「暴力表現がちょっと強いからウチの子にはまだ早いな。」とか、恐竜好きな子供は「恐竜大好き!でもジュラシックパークなのに白亜紀が多いね!」とか、有名人が絶賛する胡散臭いオビよりも的確に読む前の予想が可能だ。
頭が良く活発な子供を育てるのは環境に恵まれた知的好奇心が重要といわれる中、子供に良い本を読ませるきっかけにもなるであろう。
学校で図書を購入する際も参考になるに違いない。
もし筆者が小学生の頃に、本に成分表示がされていたら「はだしのゲン」を読んで夜眠れなくなる事も、「明星」を買って親に別冊付録を取り上げられることもなかっただろうし、今でももう少しまともなブログを書いていたと思う。
そして国語のテストで「どんよりという言葉を使って文章を作りなさい。」という問題に,
「うどんよりラーメンが好きです。」と書いて職員室に呼ばれる事もなかった、であろう。
と、思う。
ブログ:不動産屋のおもしろ話 成分表
・未来の科学への妄想 30%
・魚介類大好き 25%
・明日使えるムダ知識 20%
・不動産ネタ 15%
・子供時代のトラウマ 9%
・ブログ俺の番だっけ? 1%
保管および取り扱い上の注意
1)直射日光の当たらない湿気の少ない所でお読みください
2)印刷した場合は子供の手の届かない所に保管すること。
用法・用量
大人 食後30分以外一日一回。消化不良を避けます。
15歳未満 読書しないこと
本話は用法・用量をよく守り、適度にお楽しみ下さい。