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スタッフブログ

不動産屋のおもしろ話 第一話

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不動産屋のおもしろ話

昨年、函館市の蔦屋書店で開催された株式会社ビアスワークスのイベントで一部マニアに好評だったセミナー、「不動産屋のおもしろ話」が満を持してのブログ参戦です。

あ、会社の広報担当からは「なるべく仕事絡みで!」とクギ刺されてますが、それはそれ、これはこれ。

スタッフもお客様も笑顔にするのがモットーのビアスワークス不動産部。多少(かなり)脱線しても笑ってお許しいただけると幸いです。

さて、記念すべき第一回目は、「賃貸住宅の昔と今」のお話です。

One-room

今、ワンルームマンションが窮地に立たされている。

バブル期の泡の中、投資の対象として注目され脚光を浴びてきたが、今東京ではそれを建てる事自体が問題視されている。

中央区ではファミリー向けの部屋を一定率混在させるなどの条件を満たさないとワンルームを含んだ建物は建てることができず、豊島区では9戸以上のワンルーム(30㎡未満)には一戸につき50万円の税金が課金されるという。

狭小住戸集合住宅税、別名「ワンルームマンション税」である。

安易に想像はつくと思うが、実は自治体に歓迎されないのは建物ではなく偏った入居者であり、親の顔が見たくなるような「マナー」や「モラル」でもある。

自治体が理想とする地域社会やつながり、いわゆる「隣組」的な社会を考えると、全てではなくとも入れ替わりも激しく町内会に参加することもない単身者は異端な存在と認識される。

だからといって「住むな」では根本的な解決にはならず、ましてや半数近くの世帯が単身者で占められている東京。「居る」からには「住む」のである。

規制や条例である程度抑制はできるかもしれない。

でも、本当にこれでいいのだろうか?

この問題、実は賃貸住宅で常にその縮図が繰り返されており、管理会社は頭を悩ませている。そして物件の供給と質を向上させ、共用部分の美化を図り、マナーの啓蒙活動に励み、設備を充実させる。

街も一緒である。

単身者を閉め出すのではなく、ファミリーも単身者も快適に住める住環境を作り、ゴミステーションの設置や景観の整備、福祉などの保障を充実させる。

ゴミだらけのスラム街では空き缶を捨てられても、ゴミひとつない閑静な住宅地で捨てられないという心理、つまり環境が人を変えるのである。

・・・まるで市議にでも立候補するみたいだ。うん、してみるのも面白い。

♪とんとん とんからりと 隣組 

何軒あろうと 一所帯 こころはひとつの 屋根の月

    まとめられたり まとめたり♪ ※詞 岡本一平(著作権消滅)

大家と店子。その関係が希薄なこの時代。それでもビアスワークス不動産部はこの志を時代に合わせたカタチで、大切にしたいと思っています。

よくわからない方、若い世代の方は、お父さんお母さんに聞くかyoutubeで検索しましょう。

8時だヨ!全員集合。

このブログを書いた人
さいとう