不動産屋のおもしろ話 第十三話
銀河鉄道の夜
ビアスワークス不動産部のお盆休みは8月10日(火)~8月14日です。
函館では7月と8月で分かれるお盆だが、私の家では8月なので休み入ってすぐに準備をしなければっ。
親父の好きだった銘柄はわからないが、とりあえず焼酎が好きだったのでお供えする。
ん。
これ、なんかまた、オカンに怒られそうな気がする・・・。
後で替えとこう。
先祖や亡くなった人たちがあの世から地上に戻ってくるといわれ、先祖の精霊をお迎えし、供養するお盆。
宗教にもよるがあの世の行き来というものは、何かを媒介することが多く、ナスやキュウリの精霊馬はもちろん、渡し船は三途の川を渡らせてくれるし、天使はネロとパトラッシュを天国に連れていく。
いわゆる「お迎え」である。
童話「銀河鉄道の夜」もそうだ。
物語はジョバンニとカムパネルラという二人の少年が、銀河鉄道に乗って宇宙を旅する形で進んでいく。そして結末、カムパネルラは川で溺れそうになった友人を助けようとして亡くなっていたことが明らかになる。
そもそもこの銀河鉄道、主人公のジョバンニ以外は乗客全て既に亡くなっている。
自分以外は全て死者って・・・童話にしてはちょっとホラーだよなあ。
若くして妹を失った宮沢賢治の作品には、人の命や本当の幸せについて考えさせるような言葉があちこちに散りばめられている。
みんな、自分は「ひとり」と知るがゆえに「つながり」を慈しみ、ずっと共に居られる場所に帰りたくなるのだと思う。
親しい者の死を受け入れることは、宇宙を一周、巡るほどに時間がかかる。
それでも私たちは死を受け入れ、明日を生きていかねばならない。
一度きりの人生、悔いのないように毎日を大切にしたいものです。
コロナ渦とはいえ、家が少し(本家は時に)賑やかになるお盆のこの時期。
夜は大切な人と縁側(ベランダ)でビールと枝豆用意して、星空眺めて静かに過ごしてみるのもいいでしょう。
あなたのご先祖様も乗った銀河鉄道が、今夜あたり見られるかもしれません。
台風で欠航ならなきゃいいけど(´·ω·`)。
これでよし。