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家づくりの知識

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注文住宅の費用 公開日:2018年3月30日 / 更新日:2018年7月26日

注文住宅のオプション費用で気を付けるべきこと

これまで住宅購入にかかる費用として、「本体工事費」「付帯工事費」「諸経費」について説明してきましたが、お客様のご要望によっては「オプション」という形で追加費用が発生することがあります。

この「オプション」というものは、標準仕様として含まれている建具や設備機器などとは別に用意されている仕様のことで、標準仕様の一部を変更したりグレードアップしたりすることができます。また、標準仕様には含まれていない建具や設備を追加することも可能です。

ただ、この「オプション」については価格を含めた内容をしっかり理解していないと追加料金がかさみ、最終的に見積もりで予算が大幅にオーバーしてしまった、なんてことになりかねません。

まずは何が標準仕様に含まれているのかをしっかりと把握した上で、オプションとして何を変更・追加するのか、その場合の費用はいくらになるのかを予算と相談しながら考えていく必要があります。

標準仕様は最低限と考える

実際にどういったものがオプション扱いとなるのか、見落としがちであったり、注意が必要と思われる項目をピックアップしていきたいと思います。その前に標準仕様についても少しだけ触れておきましょう。

ハウスメーカーや工務店では、各社の商品性を色濃く打ち出したり、お客様が部材の選択をしやすいように標準仕様を設定しています。そうすることで共通の資材や設備を一括して仕入れることができ、一般的に市場に流通しているよりも、コストダウンしたものを客様に提供することができるというメリットもあります。

各社で用意されているカタログやホームページを見てみると標準仕様の内容が掲載されているものもあるので、お客様は初期の検討段階でその住宅会社の商品の特徴をある程度知ることができます。

もしその内容がイメージと違っていたり、希望に合わない場合は「オプション」で変更や追加を行うことになりますが、この分がオプション工事費として別途加算されるため、後になって大幅に予算オーバーしていたなんてこともあるのです。

ですから、標準仕様で提示された見積もりは最低限の内容であって、そこからお客様の要望によっては費用が膨らむものと考えておいてください。

付帯工事におけるオプション

「注文住宅を建てる際にかかる総費用の内訳」で説明した付帯工事費の中には、依頼内容によって費用が大きく変わってしまうものも含まれているので注意が必要です。具体的にどういったものが該当するのか、いくつかピックアップしてご紹介します。

・解体工事費
解体工事費とは、古い建物を取り除く工事費のことです。坪数や工事条件によって異なりますが、北海道での一般的な相場は坪単価2.5万円~5万円前後。建物の構造で見た場合、木造住宅なら約2.5万円、鉄骨造住宅で約2.4万円、RC造住宅は約4.7万円くらいが目安となります。

地域や建物の構造によっても異なりますが、最終的には解体現場の立地条件によるところが大きいので注意が必要です。例えば、土地の形状が狭小地や旗竿地といった変形地ですと、解体に使用する重機や廃棄物を運び出すトラックが入れるか、などによって費用は異なってきます。もし重機やトラックが入れないと、人の手による作業量が増えることになるので費用はアップします。

また、建物の中に残された家具、地下室や浄化槽などの地中埋設物、庭の植栽、塀や門扉、駐車場などがある場合も作業量が増えるため解体費はアップします。

アスベストを含んだ建材がある場合は飛散防止対策を行う必要があり、相当なコストアップにつながります。
建て替えや古屋付きの土地を購入される方はこうした解体工事費も予算として見ておく必要がありますのでご注意ください。

・地盤改良工事費
土地を購入して一戸建てを建てる場合、建築前に地盤調査を行います。その結果、もしその地盤が強度不足で軟弱と判明したら、地盤改良を行い、住宅の荷重に耐えられるよう補強しなければなりません。地盤の状況に応じて工事工法は異なり、その種類や改良する深さによって費用も異なります。

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◆表層改良工法
軟弱地盤が深度2mまでの場合に行う工法

◆柱状改良工法
軟弱地盤が深度2~8mまでの場合に行う工法

◆鋼管杭工法
軟弱地盤が深度2m以上で、狭小地など大型重機の搬入が難しい場合に行う工法。深度30mまで工事可能。

安い土地を購入しても、後から地盤改良に多くの費用がかかり、結果的に高くなってしまったというケースもあります。土地から購入を検討する場合は、住宅を検討しているハウスメーカーと一緒に土地を探すことをおすすめします。地盤改良が必要かどうか、必要ならどの程度の工事になるのかをある程度事前に把握できていると安心ですね。

それが難しいとしても、万一地盤が弱い可能性のある土地の場合であれば、あらかじめ地盤改良の費用を予算に見込んでおくといいでしょう。

・造成・整地工事費
造成・整地工事とは土地を整地したり、高低差のある土地に擁壁を作る工事のことで、建物が建てられる土地(宅地)にするためのものです。

宅地造成費用の一般的な相場ですが、費用は基本的にそれぞれの地域を管轄する国税局で統一されています。
北海道の場合、札幌国税局が単独で管轄しており、平坦地の整地費用は400円、伐採・抜根費用は400円、地盤改良費は1,200円、土盛費は3,700円、土止費36,500円です。(面積1平方メートルあたりの単価)

傾斜のある丘陵地は作業が困難で1平方メートルあたり10,000円から20,000円程度の費用がかかります。さらに傾斜角度が15度以上になると、1平方メートルあたり40,000円前後になることもあります。

また、道路よりも低い位置にある土地では、宅地として使える状態になるまで土砂などを持ち込んで地上げする必要があり、1立方メートルあたり3,500円から5,000円程度かかると考えられます。土盛りした土砂の崩壊・流出などを止めるために作成する擁壁工事までからむ場合は、1平方メートルあたり30,000円から40,000円が必要と考えられます。

このように、整地する土地の状態、条件、希望する出来栄えなどによって費用が大きく変化します。
後で失敗しないためにも土地探しの時からこうした情報を認識しておいたり、土地を決める前に検討中のハウスメーカーにも相談してアドバイスしてもらうといいですね。


・外構工事費
駐車場や庭、門扉、アプローチ、塀などに関する費用のことですが、冬に雪が積もる北海道では外構工事に費用を多くかけるという方は少ないかもしれません。しかし、カーポートをつける工事だけと考えても10数万円以上かかってしまいます。

外構工事についての打ち合わせは後回しにしてしまいがちですが、外観を考えるときに一緒に考えていくことで家の全体的な完成予想図が描けますし、予め費用を含めて検討していくことができますので、事前に営業担当に相談しておくことをおすすめします。

オプションを決める時のポイント

①本当に必要なものかしっかり吟味する
一番大切なのは本当に必要なものかどうかを吟味することです。あれもこれもとむやみに追加して予算オーバーになってしまうこともありますし、逆に予算内におさめようと必要なものまで削ってしまって、暮らしてみたら不便に感じることもあります。

②住んだ後のメンテナンスのことも考える
オプションで取り入れたものに不具合が発生した時にすぐに取り寄せできるものなのか、代替品はあるのかといったことも考慮しておくといいでしょう。物によってはハウスメーカーでの対応が難しい場合もあります。生活を良くするために取り入れたオプションなのに、メンテナンスに多くの手間や時間、費用がかかってしまうこともあります。保証の範囲や期間については検討中のハウスメーカーに予め確認しておくといいですね。

③間取り図から生活動線をイメージする
ドアの位置、スイッチやコンセントの位置や数など、実際に生活してみるとイメージと違っていることもあります。ここにもあったほうがよかった、これじゃあ足りない...ということも暮らしの中で発覚することがあります。間取り図を見ながら生活動線をイメージし、家具や家電の配置も考えておくとある程度必要な位置や数が把握できます。

標準仕様とオプションの内容をしっかり把握して、予算と相談しながら本当に必要なものを吟味していくことで費用の大きなズレを防止することができます。また、先の生活までをイメージすることで後からの追加工事とその分の費用発生を防ぐこともできます。

こだわりのオプション施工例

オプション工事の注意点について説明してきましたが、注文住宅の家づくりを考えている方であればどうしても譲れないこだわりを持っている方も多くいらっしゃいます。機能性を重視したものだったり、趣味を反映させたものだったり、ペットのことを考えたものだったりとご家庭のライフスタイル、優先順位などによってさまざまです。では、実際にどんなオプションが取り入れられているのでしょうか。施工事例とその費用の目安について紹介していきますので、参考にしてみてください。

■キャットウォーク
(設置費用目安:約10万円~)
猫が室内で退屈せずに過ごせるために設けた猫用の通路で、壁から天井付近の高いところに設置します。猫を飼っている方にはとても人気があります。吹き抜けの開放的な空間を活用して遊び場を作ってあげたり、自由に昇り降りを楽しめるキャットタワーを作ってあげたり、収納棚に段差を設けて実用性を兼ね備えた造りにしている方もいらっしゃいます。

DIYで施工される方も多いようですが、しっかりした強度を確保するためにも施工会社に依頼したほうが安心です。それほど複雑ではないキャットウォークであれば、材料費と工事費を合わせておおよそ10万円からを目安にしておくといいでしょう。材料やデザインによっては費用がアップしますので、イメージしているものがあれば、それを基に相談してみてください。

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■薪ストーブ
(設置費用目安:約100万円~)
薪ストーブや暖炉は、注文住宅で人気の高いオプションの一つです。室内を暖めてくれるのはもちろんですが、ゆらゆら揺れている炎を眺めていると気持ちを和らげてくれるので、癒し効果もあります。その心地よさに家族もみんな自然と集まってくるようです。また、インテリアとしての魅力が高いのも人気の理由です。

薪ストーブを設置するには、薪ストーブ本体価格で概ね30万円から50万円程度、その他、煙突代プラス工賃、炉台・炉壁の費用など諸々含めると総額80万円から120万円くらいを目安と考えておきましょう。

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■パントリー
(設置費用目安:約15万円~)
パントリーはキッチンに隣接して設けられた、食品や飲料、日常使う頻度の少ない調理器具や食器類をストックするための収納スペースです。キッチン周りをすっきり片付けられるので検討される奥様も多いようですね。

広さによって設置費用が変わってきますが、およそ1畳分のスペースに棚板、扉をつけると約15万円程度で設置することができます。棚板をシンプルにしたり、扉をなくすことで材料費や工事費は抑えられます。どのように使うかによっては、パントリーの中にコンセントをつけると便利かもしれませんね。

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■アクセントウォール
(費用目安:約10万円~)
壁の一面だけを違うカラーや柄に変えることで空間全体に彩りとアクセントを加えることができます。部屋ごとにテーマカラーを決めて、それぞれにアクセントウォールを効果的に取り入れている例や、カラーだけでなく、木材やタイル、コンクリートなどの異なる素材の質感を表現したものを取り入れて雰囲気を変えるといった使い方をしている例もあります。

施工費には職人の手間代も含まれるため、会社によってまちまちではありますが、1平米でおおよそ800円~1200円程度が目安となります。
材料がタイルや左官工事になった場合は、壁紙よりも若干高めになりますので予め確認しておきましょう。
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まとめ

今回はオプション費用で気をつけていただきたい点についてご説明させていただきました。家づくりにおいての予算は重要度が高く、そのためトラブルにもなりやすいものです。

費用面での失敗や後悔を極力減らすためにもオプションの内容をしっかり把握した上で、打ち合わせを進めていくことが大切です。もし打ち合わせの中で不明点があった場合は後回しにせず、都度確認するようにしてください。

私たちビアスは、お客様の予算を踏まえた上で、こだわりやご要望にもしっかり耳を傾け、お客様に合ったプランを一緒に考えていきます。

現在、「注文住宅を建てたいと思っているけれど、予算が心配で...」とお悩みの方はぜひ一度ご相談ください。キッズスペースや駐車スペースをご用意していますので安心してゆっくりとお話できます。

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