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家づくりの知識

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注文住宅の計画 公開日:2018年4月30日 / 更新日:2019年4月 9日

注文住宅の見積もりチェックポイント

家づくりを検討し始めると「お金」がどのくらいかかるか心配ですよね。車などと違って、いくらかかるかという見積もりが欲しくてもいろいろ決まってこなければ見積もりが出せないのが住宅です。

住みたい土地を決めて、土地の改良など土地にかかる費用がどのくらいかかるかをまず調べてもらって、どんな家にしたいかを決めていき、庭やカーポートなど外構という家の外の部分などをどうしていくかを決めます。

どんな家にしたいのかも、間取りだけではなくどのような仕様にしていくかなどのコーディネートでも金額が変わってきます。

土地とおおまかな建物のイメージさえつかめればざっくりとした見積もりをもらうことができます。このざっくりとした見積もりをベースに予算の調整をしていき最終的な見積もりをもらう流れになります。

見積もりを複数社から提出してもらう方もいるかと思いますが、最終的には1社に決めなければいけませんよね。

この最終的に1社に決めるための基準を自分たちの中で決めておく必要があります。また、金額の額面だけでの比較は避けて下さい。建物の大きさ等だけではなく仕様によっても金額が変動します。

同じ「注文住宅」ではありますが色も形も作り方も同じ会社はありません。なので見積書の額面だけで比較するのではなく、建物と住んでからのアフターメンテナンスなどもトータルで検討していく必要があります。

今回は「見積もりに関するチェックポイント」をお伝えしていきます。

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家を建てるときの総費用についておさらい

以前のこちらの記事

で住宅を購入するときにかかる費用は大きく分けて「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3種類があります。とお伝えしました。少しおさらいします。

本体工事費とは

基礎・屋根・外壁・建具・内装など建物本体をつくる工事に関わる費用のことです。総額で考えた場合、本体工事費は70〜80%(土地費用除く)、付帯工事費は15〜20%、諸費用は5〜10%というような割合となります。

本体工事費の中に外構や照明・カーテンなどを含むハウスメーカーもありますし、一切含んでいないハウスメーカーもあります。ここで気をつけなければいけないのは、相談しているハウスメーカーの本体工事費の内訳がどうなっているのかを知っておくことです。

付帯工事費とは

建物本体(本体工事費)以外の全ての工事にかかる費用のことをいいます。例えば既存建物の解体工事、地盤改良工事、電気・ガス・水道の引き込み工事、外構工事などが該当します。前述のように、総額の15〜20%を占めます。

この付帯工事費というのは、建築する土地によって大きく変動する費用です。古屋がある土地で解体工事が必要になる場合、傾斜がついているので平らにしなければいけない場合、地盤が緩く地盤改良をしなければいけない場合など土地によって都度費用が変わってきます。

ここで気をつけなければいけないポイントは、総額で考えることです。立地や土地の大きさが家づくりの優先順位の中で上位であるにもかかわらず、土地の整地や地盤改良で予定していない費用がかかってしまうことが後で分かり、なくなく別な土地を探す。ということが無いようにしなければいけません。

諸費用とは

契約手続きに必要な登記などにかかる費用・税金・保証料・団体信用生命保険料・火災保険料などのことで、地鎮祭や上棟式の費用なども含まれます。前述の通り諸費用は総額の5〜10%を占めます。

諸費用の気をつけなければいけないポイントは、住宅建築に直接関わらない内容なので住宅ローンが利用出来ない点です。諸費用と聞いても一体なにが含まれているのかが不明なままというのは家づくりを失敗してしまうケースになります。

こちらの記事にもあるように、知っていると得をするケースもあるので営業担当者に聞いてみてください。

見積書の内容は納得するまで確認

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前述しているように、ハウスメーカーや工務店の見積書の形式はその会社によってバラバラです。よって、記載されている項目にもバラツキがあります。

複数社から見積書をもらっている場合、見積書に記載されている総額の金額だけを比べるのではなく、しっかりと内容を比較してください。

下の表はあるハウスメーカーに実際に聞いた内容になります。6社とも見積の提示の仕方が異なりますよね。これが見積を比較する際の重要ポイントになります。

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こちらの記事でも紹介しているように同じ会社でも建物によって費用が違ってきますのでこちらの記事もチェックしてみて下さい。

チェックポイントとしては、前述している「本体工事費」「付帯工事費」「諸費用」の3点で、本体工事費でいうと、建築予定の建物の仕様やプラン(間取り)が打ち合わせ通りの内容になっているかどうか。よくあるのが、「言った。言ってない。」で揉めるケースがあります。

複写式の打ち合わせメモなどを使って打ち合わせ内容を担当営業とお客様で同じものを共有しておく必要がありますね。話だけ聞いてくれているのに一つもメモを取らないような営業マンはちょっと信用出来ないですよね。

せっかく家を建てようとしているのに、揉めてしまうと一気に信用を失ってしまって、また1から家づくりをしていかなければいかず家づくりすらも諦めたくなってしまいますよね。

次に付帯工事費ですが、こちらは想定している金額よりも実際に増えてしまわないかどうか。例えば、地盤改良工事費として100万円の予算を組んでいたが、実際には150万円かかってしまったので追加費用として50万円をあとから請求されてしまわないか。

逆のケースとして、地盤改良費として100万円の予算組をしていたが、地盤改良が不要で1円も使用しなかった場合この予算をどうするのかなど。

見積もりの中には想定して書かれている金額も含まれますので、書かれている金額の根拠をしっかりと納得できるまで確認してください。

諸費用についてですが、住宅ローンの融資に関わる費用などは利用する金融機関と住宅ローンの商品によって、保証料や手数料などが変わってきます。

日本国内に住宅ローンの商品は数百種類あるといわれています。その中で、お客様に合った商品なのかということも重要になってきます。住宅ローンについてはこちらの記事も参考にして下さい。

ハウスメーカー都合の金融機関とお客様一人ひとりに合った金融機関を紹介してくれているのかどうかも重要なポイントになりますので、しっかりと納得するまで確認をしてください。

見積書の中に記載されている項目名と金額は一つ一つに意味があるので、ちょっと大変かもしれませんが、せっかくの家づくりでお金のことでトラブルにならないためにも、納得して不安要素がなくなるまで営業担当者に聞くことをおすすめします。

見積もりの上手な取り方

見積もりを住宅会社からもらうにあたって順番やポイントがあるのでお伝えさせていただきます。

STEP1:依頼先を2~3社に絞り込む

住宅展示場やオープンハウスなどを回ってたくさんの家を見てきたり、カタログをもらってきたかと思います。最初から1社に絞り込みができている方は少ないかもしれません。

見積もりを依頼する住宅会社は多くても2〜3社くらいにしておきましょう。自分たちがどこの会社にどんな依頼をしたのか。どの会社がどのような特徴がある家だったのか。ということが混同してしまいます。

また、見積もりをもらう=営業担当者と会って説明を聞くことになります。よって、打ち合わせの時間を確保しなければいけません。土日が休みだとして5社と打ち合わせをするとしたらおそらく疲れてしまうでしょう。

お子様がいる場合は遊びに連れて行ってあげれなくなる。ということも考えられます。なので、自分たちが希望している建物を提案してくれそうな住宅会社であり、営業担当者とも気が合う住宅会社を2〜3社に絞り込んで見積もりの依頼をすることをお勧めします。

STEP2:必須条件と希望条件を伝える

依頼先を決めたら自分たちの住宅にとっての必須条件と希望条件を伝えます。必須条件は部屋数や大きさなど絶対譲れない部分です。希望条件はやりたい内容ではあるけど、金額次第というオプションのような部分です。

必須条件は間取りや土地など必ず伝えていかなければいけない部分ですが、希望条件の部分となると「このオプション高そうだから言うのやめておこうかな」と考える方もいらっしゃいます。

実際、「あの時言っておけばよかった」とインターネットに書いている方もいらっしゃいます。私達住宅会社はお客様の好きそうなことのご提案はいたしますが、その前に希望条件なので叶うかかなわないかわからないけどこんなこともできればしてみたい。ということは伝えておくべきでしょう。

その希望条件を出した見積もりと相談しながら優先順位をつけていけばよいのです。例えば、夫婦で希望条件に対しての優先順位が違うときがあります。

そんな場合はまず、夫婦それぞれが希望条件を別々に書き出してみて下さい。その中で本当に必要なものから優先順位をつけていくことをおすすめします。

ただし、必須条件でも全体の総予算に対して予算を下げなければいけない場合は見直す必要もあります。なので自分たちがそもそもなぜ新築住宅を建てたいかということから、全体の優先順位をきちんと決めて営業担当者に素直に伝えて下さい。

STEP3:間取りプランやデザインを検討する

見積もりを住宅会社に出してもらったら、STEP2で伝えたそれぞれの条件が図面に反映されているかを確認して下さい。

住宅会社によって提案の方法はそれぞれ違いますが、まずは営業担当者が説明してくれるかと思います。その際、きちんとプランやデザインなど要望した内容が反映されているのか。

反映されていない場合はなぜなのか。ということをきちんと聞いて下さい。予算の都合上なのか構造上なのかどんな理由で要望が反映されていないのかはどんどん聞いてください。

せっかく要望を出したのですから。万が一営業担当者が設計担当者へお客様の要望を伝え忘れていたという場合もあるかもしれません。

お子様やご家族全員でも確認をして下さい。ご家族でお住まいになる家ですので、家族みんなが納得して楽しみになる家づくりでなければいけません。ご夫婦だけですすめるのではなく、お子様が小さくてもきちんとお伝えしてあげてほしいと思います。

STEP4:見積もり項目に不足がないか確認する

STEP2で伝えた条件が反映されているか、STEP3で確認したプランやデザインに間違いはないかを確認した上で見積書の項目を確認します。

前述していますが、見積書の書式は各社バラバラです。なので数社の見積もり書を見比べて比較することは難しい場合があります。

こちらの記事でも説明している通りで費用の内訳は大きく3つに分かれています。各社ごとに本体工事費・付帯工事費・諸費用の内訳や金額が違うはずです。

そもそもプランやデザインも各社で違いがあるので同じ項目を比較してもわからない部分があるかもしれません。例えばオプションでウッドデッキを依頼している場合やカーポートを依頼している場合は比較がしやすいかもしれないですね。

STEP2の条件やSTEP3の図面通りの内容になっているかを確認していきます。初回の見積もりでは細かく記載されていないケースもあるかと思いますが、事前の打ち合わせでこの図面通りの内容であればこれ以上お金がかからないのか。

伝えている条件はすべて満たされているのか。など事前に伝えた内容が全て網羅されているのかどうかを確認して下さい。

詳細の打ち合わせを重ねて出てきた見積もりと、要望を伝えてざっくりとした概算金額で出してもらった見積もりなのかによっても見積もりの精度は違います。

概算金額で出してもらった場合は詳細打ち合わせを重ねていくとのちのちに大きく変わっている場合もあります。その場合でも最終的な見積もり書はもらえますので安心して下さい。

STEP5:予算を超えてしまった時の対処法

たくさん打ち合わせを重ねて、必須条件や希望条件を伝えて自分たちの暮らしのイメージができてきたのにいざ見積もりをもらうと予算オーバー。

さてこんなときにどうしたら良いでしょうか。いくつか方法が考えられます。

①予算を上げる

②一部の希望について仕様グレードを下げる

③一部の希望について諦める

①予算を上げる

予算を上げる方法もいくつか考えられますが、自己資金を使用することや両親から援助をもらうなどの方法も考えられます。いきなり宝くじが当たるというようなことは非現実ですので、現実的に予算をあげられる方法を考えます。

②一部の希望について仕様グレードを下げる

設備仕様などのグレードを下げることで予算を削減することが可能です。例えば塗り壁を壁紙に変えるだけでも大きく予算を下げることができます。

STEP2で優先順位をつけているかと思うので優先順位を考えながらグレードを下げれるものがあるかどうかを営業担当者に聞いてみて下さい。

③一部の希望について諦める

土地や建物で要望をたくさんだして決めてきた内容ですが、予算が合わないのであれば諦める部分がでてきてしまうこともあるかと思います。

土地の価格がもう少し手頃な地域へ変更したり、建物のサイズを全体的に小さくすることなども手段としては考えられます。

すべてを諦める必要はないので、できる限り自分たちが憧れの注文住宅で暮らすイメージを持ちながら営業担当者と自分たちの希望の暮らしができる範囲で、予算が合う形まで変更してもらうという作業が必要になってきます。

すべての希望を叶えることは難しいかもしれませんが、お客様がどのような暮らしをしたいのか。ということをしっかりとお伝えできていれば、代替え案もきっと良いものが出てくるでしょう。

まとめ

住宅の見積書をもらった際に確認する重要なチェックポイントをいくつかお伝えさせていただきました。家づくりをはじめて最初の頃は、見積書をもらっても何を聞いていいかもわからず、営業担当者が説明してくれることが全てですが、一方的に説明されて「質問はないですか?」と聞かれてもとっさに質問は出てこないですよね。

事前に勉強することはなかなかできませんので、1項目ずつじっくりと内容を確認しながら説明をしてもらってください。そうすることで納得した家づくりを進めていくことが出来ます。

私たちビアスは「お客様の描く理想以上の夢と感動を提供する」という理念のもと、お客様からのヒアリングに時間をかけています。ビアスの家づくりの流れはこちらの記事をご覧ください。

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